「アインシュタインのような超天才が、なぜ、76歳くらいで亡くなってしまうのだと思って、画像検索したら、陰の服を着ている写真がありました。」

「アインシュタインは、天才だから陰陽が分かるはずなのに、陰の服を着ることがあったのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。天才系の人は、陰陽は分かるのですが、経絡が分からないのです。」

「なぜ、経絡が分からないのですか」と町会長。

「陰陽は体に変化を起こすので、持病がある人は、天才でなくても分かる人がいます。しかし、経絡は、鍼灸の治療経験に基づく仮説です。」

「なるほど。仮説が体に変化を起こすことはありませんね」と町会長。

「おっしゃる通りです。経絡は、経絡治療をやって、仮説が正しいことを確認しなければ理解できません。」

「なるほど。アインシュタインは経絡治療をしたことがないのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。鍼灸師の中には、経絡治療をして、経絡について理解する人がいます。」

「先ほど言われた、ツボの位置が感覚的に分かる天才的な鍼灸師のことですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。天才的な鍼灸師は、鍼灸の技術で経絡を緩めると内臓の機能が上がることを理解しています。整体と違い、レーザー針を使えば自己治療が簡単なので、体力の向上や若返りを目的に、毎日自己治療をするようになります。」

「天才的な鍼灸師は、硬結を緩めていけば内臓の機能が上がり、体力がついて、最後には若返るかもしれないという想念に取りつかれ、自分の体を使った治療実験をしてしまうということでしたね」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「そして何年もかかって、やっと全身の硬結を緩め切ったと思った翌朝、全身に硬結が現れ、腎虚がひどくなって、四十代で亡くなってしまうということでしたね」と町会長。

「おっしゃる通りです。鍼灸の理論と治療技術が不完全なためです。」

「それでは、ツボの位置が分かる天才的な鍼灸師でも、経絡を完全に理解することは難しいということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「それでは、人が経絡と陰陽で自ら死ぬことを理解できる人はいないということですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。僕が卓球で全日本の一般の部に出場できるようなことがあれば、そういう可能性もあるのかと考える人がでてくるかもしれません。」

「なるほど。もし、120歳を超えて、一般の部に出場できるようであれば、信じる人は増えるでしょうね」と町会長。

「そうかもしれません。」

2020/9/2

<筆者の一言>
パナソニックは、中国や韓国の家電メーカーよりはるかに技術的なレベルが高い時代から、高機能で、適当に壊れて、価格が高い商品で勝負しようとしたが、中国や韓国に太刀打ちできないのが現状だ。

パナソニックが社員に給料を払い、株主に配当を払うために頑張ってきた時代背景が、ウィキペディアの『日本の経済』に分かりやすく書かれている。以下はその抜粋だ。

『太平洋戦争における敗戦によって列強の地位から一時的に陥落し、約3600億円の賠償金を支払ったものの、戦後の高度経済成長によって列強に復帰した。

1968年には国民総所得(GNI)で米国に次ぐ世界第2位の経済大国となった。1973年のオイルショック以降、日本経済は安定成長期に入った。

1985年のプラザ合意以降、ドル円相場の円高化が急速に進行し、日本はそのMERベースGDPを大きく伸ばした。間もなく日本は1986年にバブル景気を迎え、21世紀初頭までに米国を抜き世界一の経済大国になるとする予測もみられた。

1991年のバブル崩壊以降は「失われた30年」と呼ばれる経済停滞期に入った。』

僕の記憶では、米国を始めとする戦勝国の多くが賠償金を放棄している。戦勝国の米国は、敗戦後間もない日本の企業家を米国に招いて、進んだ工業技術を教えてくれている。米国の援助がなければ、後の高度経済成長はなかったかも知れない。

米国を始めとする戦勝国の多くが敗戦した日本に寛容だったのは、第1次世界対戦の過酷な制裁がナチスの台頭を招き、第2次世界大戦を引き起こす原因となったからだ。そして、米国が日本の工業化を推し進めようとしたのは、日本が共産化するのをおそれたからだ。同じ理由で、米国は韓国に巨額の無償援助をして工業化を急激に進行させている。<続く>

※MERベースGDP: 米ドル建てに換算したGDP

<ムクドリ89>
おもちゃの鷲を修繕して、西側の防風林を観察しながら門に向かって歩いていくと、突然、防風林の南端から、黒い、イエスズメより大きな鳥が東に向かって飛び出した。そして、僕の斜め頭上を黒い弾丸のように通過していった。

見たこともない鳥だと思った。ウェブで『黒い鳥』で検索しても、似た鳥は見つからなかった。結論としては、鴉が必死で逃げるときには、雀が高速で飛ぶときのような飛び方をするということになる。

鴉は僕が門の近くに現れたので、死んだと思った鷲が復活したと直感して、慌てて逃げたに違いない。鴉は、おもちゃの鷲が僕の手下だと確信しているのだ。<続く>

2023/8/16